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虫歯になりにくい子でも注意が必要？子どもの歯周病リスクと予防のポイント
虫歯になりにくい子ほど歯周病に注意？子どものお口ケアで知っておきたいこと
お子さんのお口の健康を守るために、毎日の仕上げ磨きや、家族間での食器共有に気をつけているご家庭は多いと思います。「虫歯菌をうつさないように」という配慮は、とても大切な取り組みです。
虫歯菌は本当に“感染”する？
代表的な虫歯菌であるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。多くの場合、1歳半〜3歳頃に保護者との食器の共有やスキンシップを通じて感染するとされています。虫歯菌の感染を遅らせる、または少なくすることは、虫歯予防にとても有効です。
虫歯になりにくい子ほど歯周病に注意が必要な理由
虫歯になりにくいお子さんには、以下の特徴が見られることがあります。
- ミュータンス菌が少ない
- 唾液の働き（自浄作用・pH緩衝能）が強い
- 歯の質（エナメル質）が強い
一方で、虫歯菌が少ないからといって「口の中の菌が少ない」とは限りません。歯周病の原因菌である嫌気性菌が優位になりやすい環境が整っている場合もあります。つまり、虫歯が少ない＝歯周病にも強い、というわけではありません。
虫歯と歯周病は反比例するわけではない
虫歯と歯周病はどちらも細菌感染症ですが、原因となる菌も好む環境も異なります。
- 虫歯：糖を好む酸性菌が原因
- 歯周病：酸素の少ない環境を好む嫌気性菌が原因
永久歯への生え変わり時期や思春期は、ホルモンの影響で歯肉が腫れやすく、歯肉炎が増える時期でもあります。虫歯の少ないお子さんでも、歯周病のリスクに注意が必要です。
今日からできる歯周病予防のポイント
- フロスや歯間ブラシで歯のすき間をしっかり清掃する
- 就寝前の歯磨きを丁寧に行う
- 定期的に歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受ける
- 歯ぐきの色や出血を親子でチェックする習慣をつける
まとめ
虫歯になりにくいお子さんであっても、歯周病のリスクがゼロになるわけではありません。これまで取り組んできた虫歯予防を大切にしながら、これからは歯ぐきの健康にも意識を向けていくことが大切です。
虫歯予防と歯周病予防の両方に取り組むことで、お子さまの将来の口腔内健康をしっかり守ることができます。気になる症状があれば、いつでも当院にご相談ください。