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親知らずの抜歯は必要?痛み・腫れ・抜歯後の注意点を歯科医師が解説
親知らずの抜歯は本当に必要?
🖼(イラスト:親知らずが生えている歯の断面図)
「親知らずを抜いたほうがいいのかな…」「痛そうで怖い…」と感じている方はとても多いです。
しかし親知らずの抜歯は特別なことではなく、しっかり準備して臨めば安心して受けられる治療です。
親知らずを抜いた方がいいケース
- 他の歯や骨に悪影響を与えている場合
- 歯ぐきの腫れを繰り返す場合(智歯周囲炎)
- 虫歯になっている場合(奥で磨きにくいため虫歯になりやすい)
- 半分埋まっていて食べ物が詰まりやすい場合
親知らずは「必ず抜かなければいけない」わけではありません。
現在の状態だけでなく将来のリスクも考慮して判断します。抜くべきか迷う場合は歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう。
親知らずの抜歯の流れ
- レントゲンやCTで歯の位置を確認
- 麻酔をしっかり効かせてから抜歯
- 抜歯後はガーゼで止血し安静に
- 腫れや痛みは日が経つごとに改善(腫れのピークは2〜3日目)
※抜歯中の痛みは我慢せず、痛いときは遠慮なく伝えて麻酔を追加してもらいましょう。
抜歯後の注意点
- 当日は強いうがいをしない(× ブクブクうがい/〇 やさしく吐き出す程度)
- 傷口を舌で触らない
- 処方された薬は指示通り服用
- 冷やすのは氷ではなく濡れタオル程度
- 喫煙・飲酒・激しい運動・長風呂は控える
これらを守らないとドライソケットや感染につながり、痛みが悪化する場合があります。
よくある質問(Q&A)
- Q. 抜歯は痛いですか?
A. 麻酔が効いているので処置中の痛みはほとんどありません。横向きの下の親知らずは術後に痛みが出やすいです。 - Q. なんで腫れるの?
A. 傷口を治すための炎症反応で腫れます。特に横向きの下の親知らずは骨を削るため腫れやすく、ほっぺが1〜2まわり膨らむこともあります。 - Q. 腫れはどのくらい続きますか?
A. 個人差はありますが、1週間程度で落ち着きます。 - Q. 仕事や学校は休むべきですか?
A. 腫れやすい方は、抜歯当日や翌日が休める日を選ぶと安心です。 - Q. 抜歯前後の食事はどうすればいい?
☆ 抜歯前 → 麻酔が効く前に軽く食事を済ませておくと安心です。
☆ 抜歯後 → 抜歯していない側で食事。やわらかいもの・食べやすいものがおすすめです。
まとめ:親知らずの抜歯は安心して受けられる治療
親知らずの抜歯には不安を感じる方も多いですが、事前にきちんと診査・準備をすれば安心して受けていただけます。
「抜いたほうがいいのかな?」と悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
患者様一人ひとりの状態に合わせて、最適な方法をご提案いたします。