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仮歯・仮蓋はなぜ取れる?取れやすい原因と歯科医院での対処法

仮歯や仮蓋の役割とは?
「仮歯がすぐに取れてしまった…」という経験をした方は少なくありません。
仮歯・仮詰め・仮蓋は、虫歯治療の途中や最終的な詰め物・被せ物が完成するまでの間に使用する大切な役割を持っています。
- 口の中の細菌侵入を防ぐ
- 熱い・冷たい刺激から歯を守る
- 歯の形が変わらないように維持する
つまり仮歯は単なる応急処置ではなく、治療をスムーズに進めるために欠かせない存在です。
なぜ仮歯や仮蓋は取れやすいの?
仮歯・仮蓋にはいくつか種類があり、それぞれ性質によって取れやすさが異なります。
① キャビトン(仮蓋)
根管治療の際に使用される白いセメントで、口の中の水分に反応して硬化します。
ただし接着剤を使わないため非常に取れやすいのが特徴です。食事や歯磨き、歯ぎしり、ガムなどで外れることがあります。
装着から30分は飲食を控える必要があります。
② デュラシール(仮蓋)
最終的な詰め物が届くまでの間に使用される仮蓋です。
装着直後は刺激臭がありますが、硬化すれば消えます。
こちらもキャビトンと同じく接着剤を使わないため取れやすいため、食事や歯磨きの際には注意が必要です。
③ 即重(仮歯)
削って噛み合わせを調整し、接着剤で装着するため比較的取れにくい仮歯です。
見た目も本物に近いため安心感がありますが、あくまで短期間使用が前提。材質が弱いため、欠けたり取れたりすることがあります。
「見た目が綺麗だから」と仮歯のまま放置せず、必ず最終的な被せ物・詰め物を装着することが重要です。
仮歯や仮蓋が取れてしまったら?
仮歯や仮蓋は取れやすい性質を持っています。
もし取れてしまった場合は、すぐに歯科医院へ連絡してください。
仮歯の場合は持参いただく必要があるケースもあるため、来院前にお電話で確認をお願いします。
まとめ:仮歯はあくまで「仮」だからこそ早めの対応を
仮歯・仮蓋は虫歯治療をスムーズに進めるための大切なステップです。
取れやすいからこそ「放置せず早めに対応」することが、最終的に長持ちする歯につながります。