ホワイトニングを一から解説。初心者のためのホワイトニング講座(前編)

 

「ホワイトニング」という言葉は最近よく耳にすると思います。

ホワイトニングってそもそも何?
興味はあるけど、よく知らない...
そんな方のために今回はホワイトニングについて一から解説したいと思います。

 

ホワイトニングとは?

簡単に言うと「白い歯にする」という治療を指します。
広い意味として
①セラミックで作った被せもので、歯の全体を覆って白くする(オールセラミッククラウン)元野球選手 新庄剛志のように!!
②プラスチックの詰め物を歯の表面につける(ラミネートベニア)
③歯科医療サービスとしてプラーク等の除去をする
④歯を削らずに化学的な薬品の作用によって白く明るい歯にする(Minimal Intervention)
という4つが挙げられます。
狭い意味では④のみがホワイトニングと呼ばれます。

今回ピックアップするのは、狭い意味での「歯を削らず、白く明るくする」ホワイトニングについてです。以下ではホワイトニングという言葉をこの意味で用いますので、注意してください。

 

ホワイトニングの歴史

大阪・梅田の歯医者 カツベ歯科クリニック

ホワイトニングが文献に登場するのは、なんと約170年前、1844年にまでさかのぼります。
当時、薬剤として使われていたのはミョウバンでした!
昔も痛みをとってほしいや、咬めるようになりたいという機能的な願いだけではなく、歯の色をきれいにしたいという審美的な文化があったようです。
しかし、ミョウバンでのホワイトニング効果は低く、近年まではクラウン形態の審美歯科治療が有効とされていました。現在ではより効果の高いホワイトニング剤が開発されています。日本では2001年に認可されたのを皮切りに、ホワイトニングが普及し始めました。
ホワイトニングの普及により、オールセラミッククラウンやラミネートベニアのような審美歯科治療を選択する前に、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に治療すべきところを修復する治療法(Minimal Intervention)の選択肢が増えました。今では、歯科医療従事者だけでなく、一般の方もホワイトニングといえば歯のホワイトニングを連想されるようになりました。

 

歯が白くなるメカニズム

ホワイトニング剤の中に含まれる過酸化水素または過酸化尿素の作用で、歯の中の色素を分解することで歯を白くしています。

過酸化水素は金属や光、熱によって容易に分解してフリーラジカル(不対電子をもつ原子、分子、イオンの総称)を生じます。このフリーラジカルが、エナメル質表面における構造欠陥や微細なクラックから浸透し、歯の内部で着色物質を分解します。
過酸化水素からフリーラジカルをより多く発生させるためには、過酸化水素の濃度を上げる、温度を上げる、光を当てる、アルカリ性にする、金属媒体を添加するなどがあります。
実際の治療では過酸化尿素も使われます。過酸化尿素は唾液と体温によって尿素と過酸化水素に分解します。発生する過酸化水素は過酸化尿素の1/3になります。そのため過酸化水素を使うよりも穏やかなホワイトニング効果があり、粘膜への影響も少なくなります。

 

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング

大阪・梅田の歯医者 カツベ歯科クリニック

ホワイトニングにはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの2種類があります。
ホームホワイトニングは家で行うホワイトニングです。まず歯科医院でお口にあったマウスピースを作ります。マウスピースが完成すると、ご自宅でそのトレーにホワイトニング剤を注入して一定時間装着していただきます。就寝中など2-8時間程度を毎日続けていただくと、1週間ほどで白くなっていきます。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングです。1回の施術で白さを実感でき、数回の施術で理想の白さに近づきます。

 

カツべ歯科クリニックで行っている治療

大阪・梅田の歯医者 カツベ歯科クリニック

虫歯があるとホワイトニング剤がしみることがあります。また、歯周病があると歯茎を保護する薬が浮いてしまい、やけどしやすくなります。
そのために、当医院ではホワイトニングの前に検査をすることで、虫歯・歯周病の有無を検査します。検査を踏まえることで、しっかりと口の中をケアした状態でホワイトニングに移ることができます。
また検査により歯の状態がわかっているため、患者さま個々にあわせた施術を行うことができます。例えば、色味を確認しながら施術を行えたり、もう少し明るくして欲しいなどの希望にも応えることができたりと、患者さまの理想に近づくことができます。
さらに、ホワイトニング後にしみるなどの症状がある場合、対応させて頂きやすくなります。

以上、ホワイトニングのご紹介でした。次回ブログもホワイトニングの後編としてご紹介したいと主枡。
ホワイトニングに興味のある方は、是非カツベ歯科クリニックにお問い合わせください!!

 

☆その他、カツベ歯科クリニックのつぶやきはこちら☆

1.リステリンでお口の中を殺菌・消毒

2.ホワイトニングはオフィスかホームどちらがお勧め?タイプ別に考察

3.大阪歯科大学の学生に向けて講義と実習をしました

4.勉強会の様子をYouTubeライブでテスト配信しました

5.歯科技工士の辻が講演をしました

関連記事はこちら

コラム一覧に戻る