歯周病を治すためには歯磨きによるプラークコントロールの他に、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)も歯周病の基本処置において大変重要な位置づけになります。一方でSRPは歯周基本治療において根幹となる大変重要な治療ですが、最も難しく熟練の技術が必要です。
SRP前に行うべき大切なこと
SRPを行う前に、まず歯周組織の検査をする必要があります。歯周ポケットの深さや炎症の程度。プラークコントロールの度合いの把握などです。歯肉縁下にある歯石は歯周プローブを用いて触診で確認し、レントゲンも参考にしながら歯石のある場所を把握します。
検査が終わると患者さまと共にプラークコントロールの状態を向上させる必要があります。プラークコントロールが十分でないままSRPをおこなっても歯石が再度付いてしまい、付いては取るのいたちごっこになってしまいます。患者さまと協力関係を築き、良好な状態を保つようにしましょう。
SRPの治療で気を付けること
歯肉縁下に付着している歯石は縁上のものと比べて強く付着しています。また、歯肉縁下の歯石は目視できなたいため、指先の間隔により除去を進めます。歯周プローブやエキスプローラを使って伝わる間食や、擦過音などを頼りにSRPの進行度合いを把握します。
まとめ
SRPは歯周基本治療において大変重要な位置づけなのですが、一方で熟練の技術が必要となるため多くの歯科衛生士が実施出来ていないというのが実情です。SRPが上手く出来ているかどうかを患者さまが判断することは大変難しいことですが、このような治療がある事を理解しておくだけでも違うかもしれません。
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